「ここではないどこか」と、「どこかではないここ」

遅くなってしまいましたが、先日の転職+上京エントリにブクマ、コメントともにいろんな方からたくさんのメッセージをいただき、ありがとうございました。
まさか、あのエントリがあそこまで注目を浴びるとは思ってもいませんでした。日頃の行いwからいって、どう考えてもそこまでの徳は自分にはないだろうと。だから正直「びっくりした」ってのが一番強く、ひととおりびっくりしたあと嬉しさがこみあげてきました。(笑)



ワタシは仕事をするとき、「この仕事をいつ、どのように、どれだけやったら一番効率よくできるのかな?」と考えて試行錯誤するのをものすごく楽しいと感じる性質のようで、でも、逆にその仕事についてひととおりのことを把握できてしまって、ああこの仕事はこれだけの力加減でこれまでにやれば余裕で終わる、となってくるともう絶望的なまでにつまんない気持ちになってきて、逆にある意味精神的にしんどくなってしまうんです。
今の職場でのワタシはまさにその状態で、もう1年以上前から辞めるタイミングを窺ってきたんですよ。


職場での人間関係も、特別悪いとはいわないまでも、実際他の人が最初ワタシに求めていた(という)一言でいえば「女子力」が一切ないことを知ってからは、おもしろいほど関係も冷え切って行き、結果、奇特にも面接でワタシをとても気に入って採用してくれたという責任者の人以外、引き留める人はいないって状況に\(^o^)/ふしぎ!じゃない!
こっちからしても不満や腹が立ったことなんて山ほどあって、実際断片あたりで愚痴ったりもしたけど、あっちからしてもある意味詐欺みたいなもんだったんでしょうし、ここらへんはお互い様ですね。まだ見ぬワタシの後任に、激しく期待。



ただ、ここ1年ちょっとは実はワタシが実質上実家の大黒柱のようになっていたこともあり、そうそう簡単には辞められない状況でした。また、自分がぽっと抜けてもしばらくの間なら誰かが抜けた穴を補ってくれるわけでもなく、後任者を見つけて仕事を引き継ぐまでは辞められない職場の事情もあり。だからその間は本当に精神的に荒れてました。そして、最近になってやっと自分が自由になっても何とかなりそうな状況に傾いてきたので、思い切りました。おそらく(少なくとも表向きは)円満退職になりそうな運びです。


次の職場では、安定や楽さは特別なくてもいいからこれまで自分の経験したことのない分野、今の自分のレベルをはるかに超えるくらいの仕事をやってみたいです。日々、何とか周りや仕事のレベルに追いつこうと試行錯誤してみたい。そして願わくば、そこが一方的に女子力を要求される職場ではありませんように。


でもきっと、こう書いてみて自分で自分をよく見つめてみると、つくづくワタシは「ひとつのところにずっと根付くタイプじゃないんだろうな」と思います。「女の子は家につく」と言われているのに、てんで「つかない」。「ああ今自分は何の変化もない日々というぬるま湯に浸かってるんだな」と思い始めるともうそわそわそわそわしてきちゃうんですよ。
だから、1年に数度くらいのペースで「本当はひとつのところに定住して働くよりも全国、海外を延々放浪し続けるような生き方があってるのかもしれない」なんて思っては、「…ああ、でも、放浪するにはコミュ能力がいるよな。行った先々でいい人間関係を作っていろんな人のサポートを受けたりできないと。うーんダメダメ。ワタシがやったらどっか異国の街の片隅でいつかのたれ死ぬYO!」と我に返って思いとどまってるとこですw



思えば、これまでのワタシの生きてきた人生はずっと「ここではないどこか」を探し続ける人生だったように思います。四半世紀以上生きてきて、一度も今の居場所を心から「自分の居場所」だと思ったことがなかった。学校も、職場も。今思えば家庭も、そうだったかもしれません。
いや、そこにいる人達、出会う人たちを愛したことは何度もあるんですよ。現に一番最初に出会った母親だって愛してます。ただ、それが「居場所」となると話は別で。


自分の出身地にせよ、「ここで死ぬまで生きていくんだ。」という気持ちはさらさらなく、一度は後にしたこともあったのですが、それでもいろいろなことがあったのち舞い戻ってきた。


たとえ東京に行っても、そして自分の望んだ職場で働けたとしても、先に書いたようなことが積み重なって「ここはやっぱり自分の居場所じゃない。」といってワタシはそこを去るかもしれません。それは職場なのか、はたまた東京なのか。
でも今回多くの東京(関東近郊)在住ブロガーの方や今の自分と同じように地方で働く方からの励ましの言葉をいただいてからは、そんなワタシを東京という地、そこで出会う誰か…が、強く足止めしてくれることを今は願ってやみません。諦観からでも、妥協からでもない、ワタシにとっての「どこかではないここ」をいつか見つけたい。そして、その地が東京になればいいなと。


あらためて、皆様、本当にありがとうございました。


来年には、東京にいるあなたのおケツにむかって、ズーム☆イン!