「あ、ごめんなさい。今日は親戚の集まりで」


アルファルファモザイクより「先輩のビールの入ったコップのビールが減ってたら注いでいいの?」


こういう悩みを抱える若者は、さぞ多いことでしょう。
ワタシもそうでした。悩み、苦しみ、リード・ジ・エアーと嘲笑され、降りしきる雨の中、ただひたすら空を仰いで拳を震わせていた、そんな〜夜も〜♪あったのさ〜♪*1
そして、あるひとつの答えに辿り着きました。


「目の前の酒」に囚われているのがダメなんです。
このさい、ビールは無視してください。ビールはただの液体です。
ただの液体に、なにができるというのでしょう。


先輩のビールはさっきから明らかに2cmくらいしか減ってないとか、先輩はずっとビールには手をつけてなくてただのマズそーな透明な琥珀色の液体と化しているとか、そんなことは少しも問題じゃありません。
問題は先輩がビールを飲んでるか飲んでないかでもなく、これから飲むか飲まないかでもありません。


とにかく先輩のコップが少しでも空いていれば矢継ぎ早にビールを注いでさしあげることで、「わたしはあなたにこんなに気を使っていますよ。わたしはとても気の利く人間ですよ。だから【   *2   】ください」
というメッセージなんです。
昔ながらのオヤジ社会なんかでは、このスキルを完全に身に付けた人材は非常に重宝されます。


ある種のオヤジいえおじさま方はなぜだか息もつかせぬ早業で酒を注がれると喜ぶ習性があるんですねぇ。これはこの果てしない社会ジャングルを生き抜くうえではとっても大事な知識なんですねぇ。ほら、今日もあそこでビール瓶片手に駆けまわる若造の姿が見えますよ。かわいそうですねぇ〜〜〜(ムツゴロウさん)


ですねぇしか脳のないヘボいムツゴロウさん真似はいいとして、大学生くらいからこんなアホらしい習慣を身に付ける必要なんて少しもないとワタシは思います。空気なんか読まずに自分の好きな楽しみ方して嫌われたとしても、よほどのことでなければ後から笑い話にできるのだから。


ちなみにワタシ自身はこの悪しき習慣を嫌っていて、いや、どっちかといえば憎んでいて、それ故にこの習慣がはびこる旧世代との飲み会からは損得無視して徹底的に逃げ回っているのでこの飲み会スキルUPのためのアドバイスなんかはしません。そういうのがどーーーーーーしても知りたいってかたはyahoo!googleあたりで「飲み会 上司 世渡り ゴマすり くそみそ テクニック」あたりで検索すればなんかサイトが見つかるでしょうからそういうサイトを参考にしてくださいNE!


ちなみに逃げ回るスキルは伝授します。自分の素性をいまどき門限21時でやたらホームイヴェントがある旧家の令嬢(子息)と偽るのです。どーも自分のキャラに合わないと思えば総勢10人大家族の最高台所責任者(CEO、ならぬCKO!?)なんかでもいいでしょう。既婚者ならちょっと帰りが遅くなれば目を吊り上げて怒り狂う配偶者なんかもアリです。別に公言する必要はありません、ひたすらイメージトレーニングあるのみです。「私たちはこの階段下りたらみんな女優!」と飲み会スキルエキスパートの夜の蝶だって言います。頑張りましょう。


このライフ八苦を参考にした結果「昇進できなくなったじゃないか!」とか、「先輩に嫌われちゃったYO!」とかいう苦情はお受けできませんのであらかじめご了承ください。そういう「メリット」を享受するほうが遥かに大事なら、↑に挙げたようなワードを一秒でも早くweb検索してみるのが吉です。

*1:ないよ!

*2:ここにはお好きな要望をお入れください。昇進させてねとか目をかけてねとかご自由に