解を出せない問題

何をどう考えても、割り切れない問題というのがある。
その問題にたいしてどういう姿勢で臨めばいいのか、どういう意見を持つのが正しいのか、まったくもって解を出せない問題。
最近は、余命一ヶ月の花嫁の件。

「どんな利権が裏にあるとか、どんな職業だったとか関係ないだろ、一生懸命闘病していたのは事実なんだから」
「誰からも相手にされず、ただひっそり苦しみ死んでいくしかない人はたくさんいる。そんな人達のことも考えろ」

どちらも間違った意見ではないと思うし、それゆえどちらが正しいのか、解など出せない。
そんな出来事に遭遇する度、いつも座りの悪さ、やるせなさ、歯痒さを感じるけれど、その座りの悪さの元にこそ「人として生きていく上での重要な解」が眠っているように思えてならない。